決断
前回、この温泉に来たのは何時だっただろうか。
この湯に浸かって決断をした。
会社を辞める。主夫になる。
しかし、実行までのプロセスを考えると眩暈を覚えた。
@やり遂げておくべきこと。
A周りを説得すること。
あれから半年と少し。
道筋は付けた。ひとつの区切りは付けられたと思う。
朝8時30分に子供を保育園に預けて、19時に迎えに行っている。
この時間をもっと短縮したい。
そして、子供が小学校に入学するまでには、生活の基盤となる場所を決めておきたい。
子供が学校から帰ってくる時間には、家族の誰かが家にいるようにしたい。
このまま定年まで働いて、それからはゆっくりと好きなことをして暮らす。
お金の面から考えてもこれが普通の選択肢だと思う。
定年まで働くことを選ぶと、かみさんはずーっと家にいることになる。
かみさんとはずいぶん年が離れている。
私がヨボヨボになって体が動かなくなる年齢になっても かみさんは現役で働ける。
どじかみさんは、家のことはからっきしだめだが、仕事のセンスはある。
私が死んでも収入があるようにしておきたい。
でも、私が定年になってから仕事を探しても遅い。
これが自分らしい結論だと思う。
かみさんに言わせると、私は世間一般と大きくずれているそうなので、似合っていると思う。
ここは、色々な人生の起点となる温泉になりそうだ。
次に来るときにはどんなことを考えているのだろうか。