トヨタ生産方式について III
私が勤める会社の製品は、家電等の製品と比べるとだいぶ違う。
不良が無いと仮定して、毎回同じに作っていても、いつも同じ性能が出るとは限らない。
色々とあるのだが、詳しく書くのは控えておく。
そして、1台仕上げるにはかなりの技術力が必要になる。
技術力を必要とするのは、生産の最終工程の部門で、納期に追われながら、関係部署と不具合や今後の改善について打ち合わせる。
この繰り返しで、生産部門の人が育ち、将来の会社を支える人材になっていく。
しかし、この担当の人たちにもただ手を動かせばいいんだ。というふうな風潮になってしまっている。
作業者にも覇気がなくなってきている。
ここが一番の問題である。
今は今までの蓄積があるので、品質も安定してきて、手を動かすだけでも、何とか作れる。
でも、数年後、中核となる人がいなくなってしまえば、どんなにすばらしい設計の製品であっても作れる人がいなくる。
早く目覚めて欲しい。