◆シートのイベント

  ブックやシートのイベント操作には、既定のイベントプロシージャーがあらかじめ
  用意されいます。

  ブックには23個の、シートには8個のイベントプロシージャーがあります。

  このあらかじめ用意されているイベントプロシージャーは、標準モジュールに記述する
  わけではありません。

  シートのイベントは、イベントを操作したいシート 、たとえば「Sheet1 (xxxx)」を
  ダブルクリックするか、「Sheet1 (xxxx)」を右クリックして「コードの表示」を
  選択して、イベントプロシージャーを表示します。

  以下は、8種類用意されているシートのイベントプロシージャーの一覧です。
	

Private Sub Worksheet_Activate()

End Sub

呼び出されるタイミング：
 ブック、シート、グラフがアクティブになった時。
 ウィンドウの切り替えでも発生するが、新しくワークシートを作った
 時や起動時には発生しない。

Private Sub Worksheet_Deactivate()

End Sub

呼び出されるタイミング：
 ブック、シート、グラフがアクティブではなくなった時。

Private Sub Worksheet_BeforeDoubleClick
                            (ByVal Target As Range, Cancel As Boolean)

End Sub

呼び出されるタイミング：
 セルをダブルクリックして編集する直前に呼び出される。
 引数にはダブルクリックしたセルが引き渡される。
 2番目の引数にはFalse が渡されるが、True を設定すると既定のダブルクリック
 の操作は実行されなくなる。
 状況によって編集作業をコントロールしたい時に使用する。

Private Sub Worksheet_BeforeRightClick
                            (ByVal Target As Range, Cancel As Boolean)

End Sub

呼び出されるタイミング：
 セルを右クリックした時に呼び出される。
 引数にクリックしたセルが渡される。
 2番目の引数にはFalse が渡されるが、True を設定すると既定の右クリック
 の操作は実行されなくなる。
 独自の右クリックメニューを構築するときなどに利用できる。

Private Sub Worksheet_Calculate()

End Sub

呼び出されるタイミング：
 ワークシートの再計算直後に呼び出される。
 計算処理として余分に何かを加えたいときに使用する。

Private Sub Worksheet_Change(ByVal Target As Range)

End Sub

呼び出されるタイミング：
 セルの内容が修正等で変化したときに呼び出される。
 引数には変化があったセルが渡される。

Private Sub Worksheet_SelectionChange(ByVal Target As Range)

End Sub

呼び出されるタイミング：
 選択範囲の変更があったときに呼び出される。
 引数には変更後の選択範囲が渡される。

Private Sub Worksheet_PivotTableUpdate(ByVal Target As PivotTable)

End Sub

呼び出されるタイミング：
 ピボットテーブルレポートが更新された後。
 引数には選択されているピボットテーブルレポートが渡される。